【すべての写真・カメラ好きに】ソール・ライター展に行ってきた!
こんにちは。みゃーです。
先日、渋谷にあるbunkamuraザ・ミュージアムにて6月25日まで行われている
ソール・ライター展に行って来ました!
ソール・ライターは1923年生まれ、主にニューヨークで活躍した写真家です。
私は批評家ではないので、詳しいことはプロの方におまかせするとして、
私もカメラを趣味にする1人として、自分の撮影にも活かせそうだなと感じた点を
まとめてみたいと思います。
そもそも、ソール・ライターって?
ソール・ライターは1923年生まれ、ファッション誌のカメラマンとして大活躍しましたが、1981年に突然自分のスタジオを閉鎖し、表舞台を去りました。
しかし写真に対する情熱は消えぬまま。
2006年、83歳にして初の写真集「Early Color」を出版したことで、
一躍世界にその名を知られることになります。
大胆な構図、色彩の美しさ、日常を切り取る発想力といった、写真の魅力だけでなく、
彼が残した数々の名言や、哲学、生き方といった、人としての魅力も
多くの人に愛される所以と言えるでしょう。
ほとんどが自宅近くのスナップ写真
私が写真を撮るのは自宅の周囲だ。神秘的なことは馴染み深い場所で起きると思っている。なにも、世界の裏側まで行く必要はないんだ。
この言葉の通り、彼が撮ったのは自宅近くの何気ない一コマ。
「写真を撮るのはもっぱら遠出したとき」なんていう私はハッとさせられました。
フォトジェニックな場所でしか、素敵な写真は撮れないと思い込んでいた私は、
日常に点在する「美しさ」を見逃して生活していたのかもしれません。
鮮やかな色彩
写真家からの贈り物は、日常で見逃されている美を時折提示することだ。
こちらで写真が何枚か見られますが、赤い傘の写真なんかは、雪景色の中でパキっとした赤い傘が映えていて、美しい色彩です。
日常の中にある偶然の美しさ。
雪が舞う中、傘を差した人々が行き交う通りなんて、雪の降る地域であれば当たり前の光景でしょう。
その中で、赤い傘を差した人を見つけ、切り取る力。
さすがだなあと思います。
赤い傘以外の部分が少し(赤色の補色の)緑色がかっていることも
赤色を際立たせるテクニックでしょうかね。
大胆な構図・捨象する力
ソール・ライター財団のホームページにも作品が掲載されています。
特徴的なのは、物陰から撮ったような写真や、一部分が欠けているような写真。
自分が写真を撮るときはついつい避けがちなシチュエーションです。
私が撮るなら、なるべく全体が写るように移動するでしょうし、
そもそもそんな場面ではカメラを構えようとしないでしょう。
しかし、ソール・ライターの物陰から撮る方法は、
見る人の視線を、見せたい部分に注目させる効果、
見えなくなっている部分をあれこれ想像させる効果があり
とてもうまく作用しています。
人生で大切なことは、何を手に入れるかじゃない。何を捨てるかということだ 。
この言葉にあるように、写真においても、余計なものを排除することで、主題を浮き上がらせることを強く意識していたのかもしれません。
捨象する力、を私も高めていきたいと、感化されました。
まとめ
ソール・ライター展を見て、「写真撮りたいっ!!!」という衝動に駆られました。
たぶん、いや、必ず、
ソール・ライターの作品に触れれば、そんな気持ちが湧き起こってくるでしょう。
渋谷では6月25日まで。
今後、伊丹市などでも開催されるそうなので、
ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います。おすすめです。